神聖かまってちゃん

渋谷クアトロ。の子ずっとアッパーでコンディション最高、音響サイケみたいなインストとか生ヴァイオリンの導入とか新機軸いろいろ、それでいて適度なグダグダ感とか演奏の荒っぽさとかもちゃんと保持していて、今まで見た中でダントツに一番良かった。てか…

劇場版神聖かまってちゃん

下北沢トリウッドで見た。の子になぞらえて「抑圧からの解放」みたいなのをテーマにした3つのお話が、どれも抱えてるものは同種でありつつ途中まったく交わらない、というのがいいかも。最も象徴的に思えたのが森下くるみの息子のコドモ。やっぱコドモがキモ…

ヤンプコルト

渋谷WWW。プレイヤーもヴォーカリストも贅沢極まりないメンツで、演奏自体も悪いわけがなくて、十分に楽しめたけど、でもそこまでだった、というか。全編安心感とか安定感が漂ってて、破綻とか逸脱とかがない。レコ発なんだからそれで当たり前なんだけど、や…

ONJT+

10日、新宿ピットイン。このトリオで今までで一番良かった。音響とノイズとメロディーが、調和したりしなかったり、持続したりしなかったり、というんで生まれる異形の空間。そういうのが最も鋭利なところまできたという感じ。キモは吉田アミで、彼女の声が…

大友良英

新宿ピットインで、ライヴ・アンサンブルズ2日目。ミュージシャンは大友良英だけで、あとの3人はアートとかの人。水戸とか秋葉原とかと同じインスタレーション的なことを延々とやっていたのだけど、会場がピットインだと通常の音楽ライヴとの違いとか違和感…

セ・パ同時開幕

ようやく決まってほんとによかった。これでスッキリして、4月12日から阪神を全力で応援できます。でも今回の件の過程でいろんなものが浮き彫りになって、そこからくる失望感がデカくて、後味の悪さが残った感じ。加藤コミッショナーの無能ぶりとか、セの巨人…

豊田道倫

新宿シアターpoo。震災後に見る初めてのライヴ。最後の曲以外MCまったくなし、曲間もほとんどなし、次々にひたすら歌いギターを弾きまくってて、集中力がすごかった。歌と演奏以外の余計なものは全部排除してる感じで、邪念まったくなしというか無心の状態と…

セ・リーグ29日開幕

もう激しく落胆。もうセ・リーグ球団のファンなのがイヤになってきた。言われたとおり延期はしましたよ、デーゲームにしましたよ、節電もしますよ、それだけじゃなくて9回打ち切りってノシも付けましたよ、もう文句ないでしょ、みたいな、文科省への当てつけ…

プロ野球分離開幕

巨人清武が被災地に勇気とかなんとか言ってるけど、そんなのは大義名分で私利私欲を強行しようとしているのは明白だし、そもそも勇気だの全力プレーだのっていうのは、選手が淀みなく野球に打ち込める環境があって初めてできるものでしょう。でも選手会の総…

庭にお願い

池袋シネマ・ロサで倉地久美夫の映画『庭にお願い』。いろんな証言とかエピソードとかを十分に積み重ねておいて、では倉地とはナニモノなのか、という答えというか着地点を明瞭にせず、最後におそらく倉地トリオとしては最上の演奏で締める、というのがいい…

ATP

新木場スタジオコースト。ボアダムス、今回はずいぶん変わりましたねえ。05年くらいから続いてきたものをほとんど根底から変えた、みたいな感じがしましたね。セヴンナーがなくなって、EYEがよくわからないセンサーを使ってエレクトロ・ノイズを出して、って…

豊田道倫映像集3

池袋シネマ・ロサで『豊田道倫映像集3』。今回のはライヴ映像集とかっていうより、すごくはっきりしたストーリーがあるリアルなドキュメンタリー映画って感じ。本人の心情を端的に表した歌詞とか、インタヴューでの発言とか、結婚式の映像とか、すべてが同一…

割礼

吉祥寺マンダラ2。5時間ライヴっていうんで、いつもの超スロー長尺曲がここぞとばかりにもっと長くなって、ギター・インプロとか延々続いていつ終わるとも知れぬ、それをじっと聴くマゾ的快感の図、みたいな、なんかそういうのを想像していたんですが。した…

二階堂和美

神楽坂シアターイワト。めちゃくちゃテンション高かった12月のクアトロとは違って小編成だったから、あれよりおとなしめになるのかと思ったら、インパクトの強さでは同じくらいだったような。特に後半にやった、即興演奏に乗せてお経をラップ的に朗読するっ…

サイモン・フィン

東高円寺UFO CLUB。変人的なイメージがすごく強かったのだけど、実際はとてもにこやかでダンディでいい人って感じ。演奏もリラックスしてやってる風で、観客の方が緊張していたというかとまどっていて、そのギャップが最後まで埋まらなかったような。なんか…

2010年ベスト・アルバム

ベストテンはMM誌に書いたものと同じで、その補足のようなものです。1 長谷川健一/震える牙、震える水 2 神聖かまってちゃん/友だちを殺してまで。 3 相対性理論/シンクロニシティーン 4 カリブー/スイム 5 サンガツ/5つのコンポジション 6 トクマルシ…

ゑでぃまぁこん

渋谷ネスト。東京にはたまにしか来ないのに来る度に見逃してて、ようやく初めて見ることができた。しかも総勢6人のバンド編成。ゑでゐ鼓雨磨の生の歌声は、混じりっけがまったくなくてどこまでも美しくて、今生まれたばかりみたいな鮮度のある声で、最初の発…

ミドリ

リキッドルーム。たぶんミドリ過去最高のライヴ。メンバーの集中力も気合も、全体としての一体感も出音としての破壊力もすごいものがあった。そういうバンド側から出るエネルギーに加えて、観客側からのエネルギーも膨大で、それらがぶつかりあってうねって…

豊田道倫&ザーメンズ

渋谷ネスト。オープンでギラギラしたエネルギーをひたすらぶちまけるみたいな、確かにザーメンというか射精ロックというか。『バイブル』とはほとんど真逆のアプローチ。メンバー全員の持ち味がぶつかりあって、ガシャガシャいってるようなアンサンブルにな…

三村京子

渋谷7th Floorでレコ発。ライヴは初めて。この人の曲は、昭和っぽいノスタルジックなメロディーのブルース+つげ義春的シュールな世界観+アヴァン寄りの即興、ってな感じだと思うんですが。ライヴだと即興重視の演奏も本人のヴォーカルも全体から醸し出す雰…

二階堂和美

渋谷クアトロ。新曲はどれもブルース歌謡とかエキゾ歌謡とかの昭和的歌謡曲〜演歌、ギターレスでヴァイオリンとかピアノを含むアコースティック編成のバンド、本人ほぼ全編ハンドマイク、コブシ混じりのはっちゃけたヴォーカルとアクション、といった具合で…

山本精一ドラマンダラ

スーパーデラックス。10人のドラマーが円を描いて配置されて、その真ん中に山本精一がいて、カード出したりオブジェみたいな棒で指名したりで指示を出して、ドラマーがユニゾンになったりペアのバトルになったりソロまわししたりしていく、というもの。全員…

石橋英子

渋谷WWWという初めてのハコ。ライヴハウスというより小劇場みたいなつくりで、座って見るのが前提なら見やすくていいかも。石橋さんは最初の弾き語り以外たぶん全部新曲で、以前よりも即興度が後退して歌に焦点を絞ったという感じ。そのぶん石橋さんのヴォー…

倉地久美夫+外山明

荻窪ルースター・ノースサイドで倉地久美夫+外山明とか他いろいろ。倉地+外山は、自分の知る限りこれまでのこのデュオのライヴで一番良かったんじゃないでしょうか。二人ともコンディション最高で集中力が素晴らしく、倉地のなにかが宿ったかのようにグイ…

Blank Museum

原美術館の庭と展示室をフルに使って、音楽ライヴとパフォーマンスを交互にやるというイヴェント。この美術館自体日常から遮断されたような空間だし、パフォーマンスも日常の裂け目を逸脱していくようなものばかりだったし、総じてシュールで夢の中みたいな…

山本精一レコ発

スターパインズカフェ。いや今回は気合入ってたと思いますねえ。山本さんのソロはいい加減というかグチャグチャにやることが多くて、そのスカム感みたいなのが良かったりするわけですが、今回はずいぶんとちゃんとやってましたね。かなり丁寧に歌ってて彼の…

倉地久美夫、豊田道倫

渋谷7thFloorで倉地久美夫、豊田道倫、outside yoshino。倉地久美夫はずいぶん久々に見たんですが、やっぱりこの人はすごいというか唯一無二ですね。今回はソロ弾き語りだったから、ドラムスがいる時よりも彼特有のつんのめったような、ぎくしゃくした奇妙な…

大友良英トリオ

新宿ピットイン。以前に見た時は男気一直線的なゴリゴリ硬派のフリー・ジャズだったんですが、ずいぶん変わりましたねえ。ゲスト2人が加わることで音響とか弱音とか空間とかって要素が入ってきて、相当に広がったように思いますね。特に本編ラストでやった2…

やくしまるえつことd.v.d

代官山ユニット。いやこれはちょっとビミョーというか、久々にハズしちゃったんじゃないでしょうか。ああいうスタジオでの構築を前提として作ってるものを、ライヴでやることの難しさというのがモロに出ちゃって、ダイナミックなツイン・ドラムスに弱音ヴォ…

進行方向別通行区分

渋谷屋根裏、初めて見ました。すごい、圧巻、ボーゼン。なんというか、相対性理論を「ちょっとズラす」「ちょっとヘン」とすれば、進行方向は「思いっきりハズす」「思いっきり間違えてる」とでもいいますか…。そのハズしっぷりの振り切り具合がすごい。もう…