キャルヴィン・ジョンソンとか

渋谷ネストで、キャルヴィン・ジョンソン、カール・ブラウ、テニスコーツ二階堂和美テニスコーツを見るのはセカイとのアルバムのレコ発以来ですが、植野アコギ+さやハモンドとピアニカだけっていうシンプルな編成になってて、これがデュオならではの濃密な空気を醸し出していて、すごく新鮮で良かったですね。この感じで電子音とかいっさいなしでアルバム1枚作ったりしたら、おもしろいんじゃないですかね。

二階堂和美はセカンド以前と新曲がメインのセットで、この日の顔ぶれを意識したってことみたいですね。2月のワンマンの時もセカンドの曲をやってて、その時も思ったんですが、セカンドの「時は流れても」「脈拍」とかの叙情的な曲はやっぱいいですね。サード以降はどんどん歌謡曲的な方へ行くわけですが、この人のちょっとダークでリリカルなメロディー・センスというのは、やっぱり卓越したものがあるなあと。で、今回みたいな歌ものガチンコ勝負みたいなライヴだと特に、そういうメロディーの個性っていうのは強みだなあと思いましたね。

メインのキャルヴィン・ジョンソンは初めて見たんですが、客電点けっぱなし、マイクなし生声のアコギ弾き語りで、低音のヴォーカルで延々休まずに歌い、しかもカッと見開いた目で観客を終始じっと見つめてるとか、途中ではモリッシーみたいなクネクネしたダンスもアリとか、もう超ストレンジなライヴで圧倒されました。やっぱこのへんの人は変とか奇妙とかっていっても筋金入りっていうか、根底から全然違う感じがしますね。終演後は物販にいて、ごくフツーなたたずまいって感じでしたが。