大友良英×山本精一

原宿のVacantという、なんか新しくできたギャラリー。前半がアコースティック、後半がエレキのノイズで、去年出たデュオ・アルバムとほぼ同じ傾向。それだけに、即興でも方向性はちゃんと同じ方を向いているし、エンディングなんかもピタッと息が合っていたりして、やっぱこの2人はなにか通じてるものがありますね。

前半では途中から2人とも歩きながらアコギを弾くという展開になって、ちょっとしたパフォーマンスっぽかったんですが、山本さんはもうコードもナニもないって感じでブチ切れまくってて、一方大友さんは鋭利なカッティングと環境音ノイズを次々繰り出してくる感じで、方向性は同じでもこの2人の違いが明確に出ていて、そこがおもしろかったですね。ハードコアとアヴァンギャルドの違い、みたいな。このへんのパフォーマンス的なところは、先日の大友ピットインと同じような「不穏な空気を醸し出す」みたいな感じがあって、やっぱ彼は今の指向がどうしても出る人だなあと思いましたね。