ナンバジャズ

六本木スーパーデラックスで、山本精一芳垣安洋ナンバジャズ七尾旅人。前にも書いたことですが、この2人がやるとどうしても男臭いというか男気充満になるんですよね。凛としていて硬派でストイックな音って感じで、任侠というかヤクザ映画というか。山本=鶴田浩二、芳垣=高倉健って感じですかねえ。特に山本さんは、最初はジャズっぽいメロウな音色なのに、絡んでいくうちにどんどん演歌みたくなっていっちゃって、最後は熱唱みたいになっちゃうんですよね。男気演歌ジャズとでもいいますか。

後半は七尾が入ったのでそういうムードじゃなくなったんですが、こっちはカンみたいな長尺グルーヴで、そこにダモ鈴木の如く七尾の奇声インプロがのっかる感じ。七尾という人は、これも前に書いたことですが、ヴォイス・インプロヴァイザーとしての才能がすごくある人だと思いますね。今日みたいな約束事がほとんどないような状況でも、その場の中で自分がどこの位置に入ってどう動いていけばベストなのか、というのを直感的に見つけて、そうした上で自分の力を存分に発揮できるというような、そういうセンスにすごく長けてる人だと思います。今やこの人は、普通の歌ものよりこういう即興ものの方が断然おもしろいですね。

で、全然関係ないですが、阪神また負けましたか…。しかもヤクルトと同じ11安打を打って、向こうは5点でこっちは0点ってどうゆうことっすか…。タイムリーが出ないんならスクイズでもなんでもやれよって。未だに新井スタメンで使い続けてるし。巨人だってスクイズやるし、スンヨプとか悪かったら二軍落ちさせるし、なんだかんだで必死でやってるのに、今の阪神がなんにも手を打たないで勝てるわけないじゃん。だから結局、人気球団だからって変なプライド持っちゃって、殿様商売的なことやってるから、いつまでたってもダメなんですよ。もうとっくに、そんな悠長にしていられる事態じゃないと思うんですけど。