やくしまるえつこ＋ドラびでお

秋葉原グッドマン。アンビエントっぽいエレクトロ混じりのアヴァンなドラムスと、記号の連呼＋朗読＋ハミングのヴォーカルとが、寄り添ったり離れたりしながらの即興的セッション、みたいな感じですか。ヴォーカルは終始平坦なトーンなのにドラムスは起伏に富んでいてうねりがある、という対比がおもしろく、リズムの隙間に声が切れ込んでくるあたりはなかなかにスリリングでしたねえ。CG中心の映像もあわせて、総じてクールでブキミな空気感みたいなので統一していて、完成度が高くしっかり作ったライヴという感じ。一楽さんも奥の手を出してきてる感じがしたし、これでアルバム1枚作れるんじゃないの、というか。

やくしまるのこういう声そのもののアプローチは久々に見ましたが、今までより全然堂に入ってて、声だけですっかり世界ができあがっていて、良かったですねえ。彼女の声の可能性みたいなところだけでいえば、やっぱりバンド外でやってることの方が断然おもしろい、ってことになっちゃう気がします。