大友良英トリオ

新宿ピットイン。以前に見た時は男気一直線的なゴリゴリ硬派のフリー・ジャズだったんですが、ずいぶん変わりましたねえ。ゲスト2人が加わることで音響とか弱音とか空間とかって要素が入ってきて、相当に広がったように思いますね。特に本編ラストでやった20〜30分くらいの曲は、サイケデリックなメディテーションってな感じの、なんというか「音響の進化形」みたいな曲で圧倒されました。これをやりたいんだったらゲスト2人を入れたのもよくわかる。フリー・ジャズという縛りを課した中で、ONJOよりもさらに「響き」を重視した方に行っている、といえるのかも。

大友さんのギターはメロディアスであり音響でありつつ、後期ジミヘンを思わせるようなブルージーな爆音プレイも多かったのが印象的。あとアンコールで吉田アミが飛び入りしてやったセッションも良かった。本編とは明らかに違う方向性で好き勝手やってる感じで、それが新鮮でおもしろかったです。にしても吉田アミってほんと色っぽいなあ…。