ゑでぃまぁこん

渋谷ネスト。東京にはたまにしか来ないのに来る度に見逃してて、ようやく初めて見ることができた。しかも総勢6人のバンド編成。ゑでゐ鼓雨磨の生の歌声は、混じりっけがまったくなくてどこまでも美しくて、今生まれたばかりみたいな鮮度のある声で、最初の発声からもう引き込まれっぱなし。アシッドでありピュアな歌声というところでは、森田童子あたりも凌駕しているんじゃないですか。

歌だけじゃなく演奏も申し分なく、陽二郎のひたひたブラシ・ドラムが絶妙だったし、サックスもスティール・ギターも歌を良く理解して絡んでくる感じで、すべての音に意味があり必然で鳴っているみたいな。総じて、目の前で演奏しているのにすごく遠くの別世界とか別次元とかから聞こえてくるような感じがあって、最初から最後まで現実感に乏しく、すべてが夢の中みたいなライヴだった。それをサイケデリックといえるんでしょう。今年のベスト・ライヴ、なんて早すぎるけど、それくらい素晴らしいライヴでした。