ヤンプコルト

渋谷WWW。プレイヤーもヴォーカリストも贅沢極まりないメンツで、演奏自体も悪いわけがなくて、十分に楽しめたけど、でもそこまでだった、というか。全編安心感とか安定感が漂ってて、破綻とか逸脱とかがない。レコ発なんだからそれで当たり前なんだけど、やっぱりCD以上のものを期待してしまうわけで。UAの不在でライヴ全体のヤマがなくなってしまった、というのも大きかったかも。のっぺりした印象になってしまった感じで。

ヴォーカリストではやっぱピカが一番でしたね。この人の普通には終わらせない、破綻させるパワーとか自由度の高さってもんが際立っていたと思いますね。逆にクライマックス的位置付けだった一十三十一は華があるし歌もうまいけど、なにかが決定的に足りないんですよ。アクとかフックとか毒とかそういうもんが。あと入場時にもらった特典CDRのやくしまるえつこの別ヴァージョンが、アルバムとは全然違う攻撃的ヴァージョンで、これ生でやってくれたらずいぶん印象も違ったのに、とか思いましたね。