豊田道倫&ザーメンズ

渋谷ネスト。以前見た時よりまた良くなってた。久下恵生の暴走とか三輪二郎のハジケっぷりとかが圧巻で、自由度が高くなって、全体のギラギラギトギト感もいっそう増していて、もっとエグい感じになったというか。突き抜けた感じのヌケの良さが5割増みたいな。

彼のような弾き語りだけでアクの強さのあるシンガーソングライターがバンドでやると、概してフツーっぽくなってしまうものだけど、ザーメンズはそうじゃなくて、もっと個性が強まるような感じがあって、そこがおもしろい。やっぱメンバーがツワモノ揃いだからなんでしょう。なんかこのバンド、まだまだ続くような気がする。

あと初めて見たクリトリックリス、いやーグッときましたねえ。自分のダメさ加減とか恥部とかを全部さらけ出してしまう、っていうのが西村賢太的といえるのかも。全身汗びっしょりで文字通り体張ってやってて、なんか無性に泣けた。最後のザーメンズがインパクト絶大だったから、見終わった後にはやや印象が薄れてしまったけど。