TADZIO〜Open Reel Ensemble

原宿アストロホールでTADZIO→渋谷WWWでOpen Reel Ensemble連チャン。TADZIOはCDだとすごくキュートな印象があったけど、ライヴだともっとデスな感じというかヒリヒリ感があるというか。曲が終わると必ず無表情で「センキュー」って言うとか、ほとんど笑わずストイックなところも良し。デュオなのにダイナミズムがバッチリあって、アンサンブルも申し分ないのもいいんだけど、あまり破綻しないところが物足りなくもあり。

WWWのOpen Reel Ensembleは、ステージ上に4台のオープンリールが鎮座してて、メンバーがそれをわさわさと操作して、キュルキュルした音出したり、ノイズ出したり、サンプラーっぽく使ったり。ボアでEYEがやってる音に近くて、あれを抽出してわかりやすく拡大したみたいな感じ。ちょっとクラフトワークを思わせるような見た目は相当に新鮮だったけど、音楽としてはトランス〜テクノの範疇なので、そんなにビックリするほどでもなかった。どの曲にも生ベースとかターンテーブルとかが入るので、全部オープンリールだけの曲があっても良いのでは、とか思ったりしたけど、まあこれはまだ途上なんでしょうね。

あとリーダーの人が「今は4台だけど、ほんとはもっと増やしたい」とか言ってて、それもBOADRUMっぽいなあって思った。どう使うとか必要とか以前に「オープンリールがズラリと並んでるのが見たい」っていう衝動みたいなのが根っこにあるのかも。そうだとしたらすごくおもしろくなりそうと思うし、20台も30台もオープンリールが並ぶ図、というのは確かに見てみたい。