相対性理論

中野サンプラザ。ヴァイオリンと鍵盤を加えた6人編成のバンド・サウンドで全編通してて、それがブワッとした大味な音像で、やくしまるえつこの弱音ヴォーカルもその中に埋もれちゃってる感じ。音響面で席が2階だったからかもしれないけど、なんだかぼやけた印象だった。

同じ6人編成(構成は違うけど)だった去年のビルボードライブ東京の方が全然良かった。でもあれはあの規模の会場ってのがデカかったんでしょう。今回はホールだからこういうアプローチになったのかもしれないけど、だとしたらこういうバンドがホールでやることの難しさが出たというか、結局は小会場向きの音楽であることが浮き彫りになったというか。

まあでもメンバーにとっては、この編成、この顔ぶれで一度やってみたかった、みたいなのがあったんだと思うし、ホールだからこそあえてヴォーカルを前面に出さなかったとも思えるし、要するにひとつのカタチにすぎない、ってことなんでしょうけど。こういうライヴがあってもいい、みたいな。