木下美紗都

25日、代官山晴れたら空に豆まいて。彼女のハスキーでふくらみのあるヴォーカルは生だといっそう良くて、低音部で出る倍音とか、高音部の揺らいでる感じとかもう絶妙。それで女山本精一みたいなストイックな風情で、あんなにポップな曲をやる、というアンバランスさがすごくいい。

どうもこの人は場に収まらない、馴染まない感じがあって、音大生とか文学少女がライヴやってるみたいな、違和感みたいなものというか。エレキ・ギターがあんなに似合わない人ってそうはいないと思うけど、その似合わなさがいいっていうか。そういうのが心地よさに転じてるみたいな。