ボアダムス

京都精華大学木野祭。お祭りスペシャル・ヴァージョンって感じで、スピリチュアルな部分ほぼ皆無の、終始アゲアゲでアッパーなライヴだった。「スーパー・アー」「スーパー・ゴー」「アシッド・ポリス」といった定番曲を、11ギター+4ベース+セヴンナーのバカでかい音の壁とか、6ドラムスの地鳴りの如きドラム・アンサンブルで再解釈した、というような。真っ正面からドーンとくる音圧や、四方からハイハットの波に包まれるような感覚っていうのはやっぱり格別で、これまでのボアとも微妙に違っていた。ちょっと90年代を思わせるようなところもあって、もう最高に気持ちよかったですよ。だから今の方向性云々っていうものではないと思うけど、ここまで祭りとかアッパー・サイドに特化したライヴも珍しいから、ひとつの振り切ったカタチなのかも。

惜しむらくは何度も電源が落ちて流れが寸断されてしまった(セヴンナーを叩くと落ちる)ところだけど、その時にEYEが「(ドラムだけで)練習やろか?」とかって言ったりして、その状況を楽しんでるように思えたのがおもしろかった。いつもの作品っぽいきっちりした流れのライヴじゃなかったから、こういうハプニングで予測不能な感じになるのも、ボアっぽいといえるのかも。EYEは激しいアクションとか意味不明言語連発とか雄叫びとか、久々のダイヴもあったりして絶好調。イキまくりというところでは2月のATPより良かった。ほんとに最高だった。