core of bells

スーパーデラックスでcore of bells「怪物さんと退屈くんの12ヶ月」。このシリーズ3回目にしてようやく見ることができた。不条理とそれとは相反する日常的反復が同時に進んで、どんどん歪んでいって、終始終末感みたいなものが色濃く漂ってる、という感じ。何度もつげ義春を思い出した。吉田さんの演技がめちゃくちゃ上手くてビビった。

 

彼らがこれまでやっていた「演劇っぽいもの」とは根底から違って、構成とか展開がしっかりしてて、ちょっと本気度みたいなのを感じたかも。でも不条理的なテーマは以前から一貫していてつながっていて、ムニュッとした後味の悪さみたいなもの。だから漫画『冷馬記』に通じる感じがすごくある。

 

やっぱcore of bellsって、CD作品とか音楽ライヴとかの決まった形だけじゃなくて、こういう収まりづらい形でないと表せない部分があるんだろうし、今回はそれがようやくできたってことなのかも。もしかしたらこれが一番やりたいことなのかも。だからこれからは、それが強まっていくような。イヤほんと恐ろしいバンドっていうか。