2010-01-01から1年間の記事一覧

ミドリ

リキッドルーム。たぶんミドリ過去最高のライヴ。メンバーの集中力も気合も、全体としての一体感も出音としての破壊力もすごいものがあった。そういうバンド側から出るエネルギーに加えて、観客側からのエネルギーも膨大で、それらがぶつかりあってうねって…

豊田道倫&ザーメンズ

渋谷ネスト。オープンでギラギラしたエネルギーをひたすらぶちまけるみたいな、確かにザーメンというか射精ロックというか。『バイブル』とはほとんど真逆のアプローチ。メンバー全員の持ち味がぶつかりあって、ガシャガシャいってるようなアンサンブルにな…

三村京子

渋谷7th Floorでレコ発。ライヴは初めて。この人の曲は、昭和っぽいノスタルジックなメロディーのブルース+つげ義春的シュールな世界観+アヴァン寄りの即興、ってな感じだと思うんですが。ライヴだと即興重視の演奏も本人のヴォーカルも全体から醸し出す雰…

二階堂和美

渋谷クアトロ。新曲はどれもブルース歌謡とかエキゾ歌謡とかの昭和的歌謡曲〜演歌、ギターレスでヴァイオリンとかピアノを含むアコースティック編成のバンド、本人ほぼ全編ハンドマイク、コブシ混じりのはっちゃけたヴォーカルとアクション、といった具合で…

山本精一ドラマンダラ

スーパーデラックス。10人のドラマーが円を描いて配置されて、その真ん中に山本精一がいて、カード出したりオブジェみたいな棒で指名したりで指示を出して、ドラマーがユニゾンになったりペアのバトルになったりソロまわししたりしていく、というもの。全員…

石橋英子

渋谷WWWという初めてのハコ。ライヴハウスというより小劇場みたいなつくりで、座って見るのが前提なら見やすくていいかも。石橋さんは最初の弾き語り以外たぶん全部新曲で、以前よりも即興度が後退して歌に焦点を絞ったという感じ。そのぶん石橋さんのヴォー…

倉地久美夫+外山明

荻窪ルースター・ノースサイドで倉地久美夫+外山明とか他いろいろ。倉地+外山は、自分の知る限りこれまでのこのデュオのライヴで一番良かったんじゃないでしょうか。二人ともコンディション最高で集中力が素晴らしく、倉地のなにかが宿ったかのようにグイ…

Blank Museum

原美術館の庭と展示室をフルに使って、音楽ライヴとパフォーマンスを交互にやるというイヴェント。この美術館自体日常から遮断されたような空間だし、パフォーマンスも日常の裂け目を逸脱していくようなものばかりだったし、総じてシュールで夢の中みたいな…

山本精一レコ発

スターパインズカフェ。いや今回は気合入ってたと思いますねえ。山本さんのソロはいい加減というかグチャグチャにやることが多くて、そのスカム感みたいなのが良かったりするわけですが、今回はずいぶんとちゃんとやってましたね。かなり丁寧に歌ってて彼の…

倉地久美夫、豊田道倫

渋谷7thFloorで倉地久美夫、豊田道倫、outside yoshino。倉地久美夫はずいぶん久々に見たんですが、やっぱりこの人はすごいというか唯一無二ですね。今回はソロ弾き語りだったから、ドラムスがいる時よりも彼特有のつんのめったような、ぎくしゃくした奇妙な…

大友良英トリオ

新宿ピットイン。以前に見た時は男気一直線的なゴリゴリ硬派のフリー・ジャズだったんですが、ずいぶん変わりましたねえ。ゲスト2人が加わることで音響とか弱音とか空間とかって要素が入ってきて、相当に広がったように思いますね。特に本編ラストでやった2…

やくしまるえつことd.v.d

代官山ユニット。いやこれはちょっとビミョーというか、久々にハズしちゃったんじゃないでしょうか。ああいうスタジオでの構築を前提として作ってるものを、ライヴでやることの難しさというのがモロに出ちゃって、ダイナミックなツイン・ドラムスに弱音ヴォ…

進行方向別通行区分

渋谷屋根裏、初めて見ました。すごい、圧巻、ボーゼン。なんというか、相対性理論を「ちょっとズラす」「ちょっとヘン」とすれば、進行方向は「思いっきりハズす」「思いっきり間違えてる」とでもいいますか…。そのハズしっぷりの振り切り具合がすごい。もう…

帰宅しました

今朝苗場を出て、お昼過ぎに帰宅しました。今年は1日中雨というのはなかったものの、3日とも夕方過ぎに雨が降るパターンで、ダメージがじわじわくるカンジで。ここ数年いつもそうですが、ああもう終わっちゃったんだ、という寂寞より、これでもう天気の心配…

長谷川健一

下北沢440。ライヴは初めて見ました。とにかく倍音成分を多く持った声が素晴らしく、ファルセットになるとそれだけでアシッド感ありまくりで、その時点ですでに世界ができあがっていると思うんですが。この日はそこに石橋英子と山本達久の即興性の高い演奏が…

JAZZ ART せんがわ

大友良英インヴィジブル・ソングスと、ジョン・ゾーンのコブラ大友良英部隊を見ました。コブラは初めて見たんですが、即興演奏に自ずと含まれる自己顕示欲的エゴとかスリルとかを、思いっきりエンターテインメントに転じて拡大させてみせたもの、とでもいい…

相対性理論

ビルボードライブ東京。イトケンと近藤研二が加わった6人編成で、ボサノヴァ風の「夏の黄金比」とかアコギだけの「チャイナアドバイス」とか、あるいはフル・バンドによるやくしまるソロ「ヴィーナスとジーザス」とか、けっこうビックリなレア曲・レア解釈多…

Phew×向島ゆり子

渋谷O-West。向島ゆり子のヴァイオリンやピアノに、Phewのエレクトロニクスとヴォーカルっていう編成で、ジャーマン・エレクトロっぽい音の歌もの、って感じ。向島の即興性に富んだ思慮深い演奏の良さもさることながら、なによりPhewのヴォーカルが素晴らし…

あふりらんぽ

新代田FEVER。すでに解散宣言をしてスッキリしたからなのか、2人ともいつもにも増して開けっぴろげというか、思いっきり楽しもうとしてるみたいな感じでしたね。毒っぽい要素とか全然なくて、終始ポジティヴで、緊張感とかより開放感っていうか。だからあふ…

ヨシミ×ヒシャム

30日、原宿VACANTで、ヨシミ(ヨシミオ)、ヒシャム・バルーチャ、オライビ、それにボアにも入ってたButchy Fuegoって人の4人のセッション。全員のパーカッションによるトライバルなリズムを基本に、ヨシミがカオス・パッド操りつつヴォイス・インプロを放っ…

ボアダムス

O-East。いや今回は良かったですねえ。同じ編成でやった去年の大阪より遥かに良かったと思います。大阪の時はちょっとスピリチュアルな印象が強かったけど、今回はそういう重い方へは行かず、終始アッパーでありダイナミックだったのが良かった。特に前半の…

相対性理論

赤坂ブリッツ。3月のAXの時は、ピアノひとつ入っただけでこんなに変わるもんか、というくらい分厚い音だったんですが、それに比べれば本来の感じというか、生身のバンドの音って感じでしたねえ。ギターをはじめ粗さもずいぶん目立っていて、それも含めてバン…

大友良英3days2日目

新宿ピットインで、吉田アミとかオライビとかのAAAMと大友良英トリオ。最初のAAAMは大友以外全員女性で、無音空間を意識した風な断片的音響即興から、だんだんカタマリになって最後は全員で奈落の底へゴー、みたいな感じ。キモは吉田アミで、やっぱこの人の…

大友良英3days

新宿ピットインで大友良英インヴィジブル・ソングス。ゲストで熊谷和徳っていうタップダンスの人が参加してて、これが非常におもしろかったです。音だけ聴くとやっぱパーカッションなんですが、単にパーカッション風っていうんじゃなくて、コロコロよく転が…

山本精一「変歌」

スーパーデラックスで山本精一とか俺はこんなもんじゃないとか。山本さんは「変歌」ってタイトルで(東京初らしい)、ドラムス・セットに座ってやってて、ドラムスとフィードバック・ノイズが連動してそこに絶叫っぽい歌が入るっていう、爆音変態歌ものみた…

パニックスマイル

下北沢シェルター、現メンバーでのラスト・ライヴ。そういう意識があったからなのか、4人とも恐ろしく集中力の高い演奏で、個々のプレイもアンサンブルも呼吸感も素晴らしかったです。特に前半の、石橋英子ヴォーカルのジャーマン・プログレみたいな長尺曲連…

空間現代

渋谷ネスト。空間現代の前に飴屋法水の芝居(みたいなの)があって、4〜5人の役者がバラバラな台詞を同時にしゃべるとか、よくわかんない絵を掲げたりするっていうもので、そこからブレイクなしで空間現代の演奏に移行していったんですが、その流れが実にス…

山本精一とか

吉祥寺マンダラ2で、馬頭将器、山本精一、朝生愛。山本さんは羅針盤っぽいのとか『なぞなぞ』的な曲とかで、ほかの人と同様にドサイケな感じではあったんですが、諦念とかあきらめ感とかがべっとり染みついてるみたいな、恐ろしくストイックな歌ばかりで、異…

やくしまるえつこ+ドラびでお

秋葉原グッドマン。アンビエントっぽいエレクトロ混じりのアヴァンなドラムスと、記号の連呼+朗読+ハミングのヴォーカルとが、寄り添ったり離れたりしながらの即興的セッション、みたいな感じですか。ヴォーカルは終始平坦なトーンなのにドラムスは起伏に…

神聖かまってちゃん

渋谷ネスト、初めて見ました。曲も全体の雰囲気もアニメっぽいなあ、って感じ。4人のメンバーが全員キャラ立ちまくってて、キモい人、仕切りたがる人、オタク、ボケ女、って感じで、すごく学園マンガっぽいというか。まあ全員ヒッキー的なんですが。ドラマ…