エクス・ポナイト

渋谷ネスト。やくしまるえつこはかわいいのかそうじゃないのか、というのが前々から気になってまして、アー写1枚しかないしライヴ見たことないし、よくわかんなかったんですね。こないだ出たスタジオ・ボイス相対性理論特集の「やくしまるえつこグラビア」も、これじゃますますわかりません的なモンだったし。で、この日のdetune.にゲストで出るっていうんで、それは見たいって感じで、見てきました。

で、まあ、小さくて化粧濃くて人形みたいで、って感じで、かわいいっちゃかわいいけどフツーっちゃフツーっていうか、とりたてて語るべきところなしっていうか…。直立不動じゃなくて座ってるし…。なんか実物見たら、外見に関しては急激にどうでもよくなりましたねえ。自分で存在感を消そうと努めているのが逆に存在感を高めている、みたいな感じがあって、そういう立ち振る舞いの方がおもしろかったです。

余談ですが、村上春樹の『1Q84』に出てくる女子高生作家の「ふかえり」って、おれはどうしてもやくしまるえつこをイメージしてしまうんですよね。せつなくてはかない感じ、みたいなところで。ちなみにこの本、まだ読んでる途中(今2巻目に入ったところ)なんですが。

detune.自体も初めて見たんですが、いや郷拓郎ってアイドルみたいですね。ルックスの良さじゃ□□□以上なんじゃないですか。そういう見た目もあって、CDの印象よりも彼個人の色がずいぶん強く出ていた気がします。ただこの日は大半がバンド編成だったんですが、バンドだとフツーっぽくなっちゃう気がして、宅録寄りの曲の方がおれは好きですね。

あとなにより、ラストに出た虫博士ですよ。宇波拓が昔やってたバンド?らしいんですが、いやビックリ、すごかったですねえ。あの腰砕けな脱力感とか、トホホなお笑いとか、まったく意味なしな感じとか、確実にHOSEに通じるもんだと思いますね。てか、この狙いどころをもっと微妙にしたのがHOSEといえるのかも。うーん宇波拓、やっぱり恐るべし。