相対性理論

5日、新宿ロフト。このライヴは当初見るつもりじゃなかったんですが、日が迫ってくるごとにムクムク見たくなってきて、気がついたらいぬん堂でポチッとやってた、みたいな…。やっぱねえ、今見ておかなきゃ感というか今しかない感がめちゃくちゃあるんですよねえ…。

このバンドのメンバー立ち位置のデフォルトって未だによくわからないんですが、前回見た時はステージ前方にやくしまるえつこと真部脩一、後方に残り2人という配置だったんですね。それがこの日は前方にやくしまるえつこ1人がポツンと立って、後方に残り3人がズラッと並ぶという配置(たぶんこっちがデフォ?)。それがまるえつ大フィーチャー感ありまくりで、1人好奇の目にさらされつつもそれを自ら楽しんでる、っていうように思えましたね。明らかに以前よりも楽しげで、時折口元に薄い笑みを浮かべながら観客を眩しそうな目で眺めてて、もう小悪魔感全開というか、完全に観客を手玉に取ってる感じで。

おなじみのミネラルウォーターを飲む図にしても、もう芸風みたいなもんだと思うんですが、両手で持ってすっごくゆーっくり飲むとか、仕草のすべてが演じまくってますよね。記号としての「やくしまるえつこ」の存在そのものを自ら楽しんでいる、とでもいいますか。それが本当に演じてるのかどうかはもはやどうでもいいことで、いやほんとすごい人ですよ。

ヴォーカルは前回とそんなに変わらなくて、やっぱ素で歌ってる感が否めず。こないだのsim+やくしまるえつこの時の方が断然良かったです。てかあの時がちょっと特別で、いつもこんな感じなんでしょう。まあとにかくこの日は、やくしまるえつこの存在感だけに圧倒されたって感じでしたねえ。