ミーマイモー

これを書くのは今年初めてで、もう今更挨拶もナニもないですが、今年もよろしくお願いします。

で、三軒茶屋グレープフルーツムーンでmmm(ミーマイモー)のレコ発。素晴らしかったですねえ。アルバムも良かったけどライヴはもっと良かった。この人は声が工藤礼子で醸し出す雰囲気は浅川マキ、という感じだと思うんですが、アコギ一本で歌い出すだけで場の空気がぴたりと止まるみたいな、存在感と強い磁力みたいなのを持っていて、すでに凄味みたいなものがありますね。声そのものがアシッドって感じで。特にウッド・ベースの即興プレイ+朗読風なんかはめっちゃスリリングで、もう絶品でしたねえ。

立ち位置としてはとうめいロボとかゑでぃまぁこんとかに近い人なんだろうけど、サイケだったりジャズっぽかったりポップなシンガーソングライター風だったりと手札をいろいろ持ってて、定型のところに収まらないのがいいですね。歌詞の世界観なんかはけっこうシュールでキッチュな感じもあって、倉地久美夫あたりに近いものを感じたりもするし。やっぱりそういう「収まりどころの悪さ」がキモなわけですよ。このへんの女性シンガーは最近すごくおもしろいですね。