山本精一とか

吉祥寺マンダラ2で、馬頭将器、山本精一朝生愛。山本さんは羅針盤っぽいのとか『なぞなぞ』的な曲とかで、ほかの人と同様にドサイケな感じではあったんですが、諦念とかあきらめ感とかがべっとり染みついてるみたいな、恐ろしくストイックな歌ばかりで、異様な迫力がありましたねえ。諦念といってもダウナーな方へ行くわけじゃなくて、ただじわじわと“気”とか“言霊”みたいなのが襲ってくる感じというか。やっぱこの人の境地じゃないと出せない世界観ってことになるんだろうけど、最近の山本さんの歌ものとはちょっと違うカタルシスがありましたね。この感じでの「夢の半周」が聴けたのは良かった気がします。

山本さん、ギターをいつもより立て気味にして弾いてて、なんかジャズの人みたいでしたな。うーん、もしかしたらちょっとモードが変わってきてるのかも。