割礼

吉祥寺マンダラ2。5時間ライヴっていうんで、いつもの超スロー長尺曲がここぞとばかりにもっと長くなって、ギター・インプロとか延々続いていつ終わるとも知れぬ、それをじっと聴くマゾ的快感の図、みたいな、なんかそういうのを想像していたんですが。したら格別長いというわけでもなく、速い曲もいくつかやったし、ドラムス+ベースの2人だけ、ギター2人だけの曲もあったりと、メリハリ利いてるし起伏にも富んでいて、飽きさせない工夫がいろいろあって、フツーに楽しめた感じ。5時間もそんなに長く感じなかったです。

そもそも1曲が長いし持ち曲もたくさんあるバンドだから、ワンマンで時間を気にせず心ゆくまで演奏するとこれくらいの時間になる、ってのは当然なのかも。そういう必然のライヴだった気がします。にしてもこのバンドの、ヌメヌメした感触でゆっくり堕ちていくみたいな感覚は、やっぱり格別ですなあ。つげ義春的世界観に直結する、明らかに日本的な湿り気とかドロリとした音世界、あれは他のバンドで味わえるものじゃないです。出音の強烈な音圧とかも含め、やっぱり無二のバンドというのを再認識した感じでした。