大友良英

新宿ピットインで、ライヴ・アンサンブルズ2日目。ミュージシャンは大友良英だけで、あとの3人はアートとかの人。水戸とか秋葉原とかと同じインスタレーション的なことを延々とやっていたのだけど、会場がピットインだと通常の音楽ライヴとの違いとか違和感とかがはっきりして、ちょっと新鮮だった。

ほとんどが即興とか偶発とかで進んでいってて、やってることは音楽でなくても普段の大友のライヴと地続きという感じがすごくする。だから即興というものを追求していって、音楽とか既成の楽器とかの範囲を越えていってしまったもの、ということで、今回はすごく合点が行った。ギターも創作楽器もたくさんのガラクタもラジオも、彼の中では同一線上だし、それで音が鳴っていてもいなくても、「即興」であればいい、という感じ。要はその即興の中でどれだけおもしろいことができるかということで。そのへんが水戸とかの時よりもはっきり伝わってきた感じがする。

そう思うと、音楽と他ジャンルをくっつけるということでは、他の人に比べて大友のアプローチはすごく自然で、かつラジカルにやってるという気がしますね。

ライヴそのものは、常に同時になにかが起きてる状態、というのが延々と続く、という感じで、おもしろかったけどいささか長くて、ちょっと冗長に感じられてしまったかも。帰りにアンサンブルズDVD買って、サインもしてもらいました。