JAZZ ART せんがわ

大友良英インヴィジブル・ソングスと、ジョン・ゾーンのコブラ大友良英部隊を見ました。コブラは初めて見たんですが、即興演奏に自ずと含まれる自己顕示欲的エゴとかスリルとかを、思いっきりエンターテインメントに転じて拡大させてみせたもの、とでもいいますか。とにかくもう全編おもしろくてスリリングで、軽い衝撃すらあって、ひたすら釘付けって感じでした。集団即興のおもしろさという点では最良の形といえるんじゃないでしょうか。

メンツ的にはAAAMを中心とした大友系人脈という顔ぶれでしたが、このメンツがこんなに楽しそうに喜々として演奏するのは初めて見た気がします。山本達久や吉田アミを筆頭に全員イキイキしまくり。やくしまるえつこもウィスパーからハミングから「ナマ時計ちっく」的な単語の羅列まで、持ちネタ全部出してくる感じで、ずいぶん気合が入っていたと思いますねえ。「咳き込みネタ」なんていう新味もあったし、やたらと笑っていたりで、もう終始萌え死にしたっす。それとスネオヘアーの「娘も工場もやらん」とやくしまるの「お兄ちゃんは自己中心的」の延々ループってのがもう最高。プロンプターが誰でも、来年もやるならまた見たいです。