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7th Floorでレコ発。6人のバンド編成だったけど、楽器が歌をどう生かすかとかって考え方じゃなくて、各楽器の即興性の強いプレイと歌とが同等に鳴ってる、みたいな成り立ち。ポップス的というよりジャズ的というか。それで結果的には歌が一番際立ってる、っていうのがおもしろかった。だから弾き語りに音を足すっていうんじゃなくて、まったく別モノというか。よくある、弾き語りの人がバンドでやるとかえって窮屈になったりフツーっぽくなったりする、っていうのがまったくなくて、やっぱジャズ的な自由さをもった人なんだと思った。

そういうのが可能なのも声の強さがあるからで、やっぱあの憂いやけだるさを含んだふくよかな歌声っていうのは、今の女性シンガーの中でも無二なんじゃないですかね。どうしても色気がこぼれてしまう、みたいな感じもグッとくるし。前作のレコ発より格段に良かった気がする。