帰宅しました

今朝苗場を出て、お昼過ぎに帰宅しました。今年は1日中雨というのはなかったものの、3日とも夕方過ぎに雨が降るパターンで、ダメージがじわじわくるカンジで。ここ数年いつもそうですが、ああもう終わっちゃったんだ、という寂寞より、これでもう天気の心配…

長谷川健一

下北沢440。ライヴは初めて見ました。とにかく倍音成分を多く持った声が素晴らしく、ファルセットになるとそれだけでアシッド感ありまくりで、その時点ですでに世界ができあがっていると思うんですが。この日はそこに石橋英子と山本達久の即興性の高い演奏が…

JAZZ ART せんがわ

大友良英インヴィジブル・ソングスと、ジョン・ゾーンのコブラ大友良英部隊を見ました。コブラは初めて見たんですが、即興演奏に自ずと含まれる自己顕示欲的エゴとかスリルとかを、思いっきりエンターテインメントに転じて拡大させてみせたもの、とでもいい…

相対性理論

ビルボードライブ東京。イトケンと近藤研二が加わった6人編成で、ボサノヴァ風の「夏の黄金比」とかアコギだけの「チャイナアドバイス」とか、あるいはフル・バンドによるやくしまるソロ「ヴィーナスとジーザス」とか、けっこうビックリなレア曲・レア解釈多…

Phew×向島ゆり子

渋谷O-West。向島ゆり子のヴァイオリンやピアノに、Phewのエレクトロニクスとヴォーカルっていう編成で、ジャーマン・エレクトロっぽい音の歌もの、って感じ。向島の即興性に富んだ思慮深い演奏の良さもさることながら、なによりPhewのヴォーカルが素晴らし…

あふりらんぽ

新代田FEVER。すでに解散宣言をしてスッキリしたからなのか、2人ともいつもにも増して開けっぴろげというか、思いっきり楽しもうとしてるみたいな感じでしたね。毒っぽい要素とか全然なくて、終始ポジティヴで、緊張感とかより開放感っていうか。だからあふ…

ヨシミ×ヒシャム

30日、原宿VACANTで、ヨシミ(ヨシミオ)、ヒシャム・バルーチャ、オライビ、それにボアにも入ってたButchy Fuegoって人の4人のセッション。全員のパーカッションによるトライバルなリズムを基本に、ヨシミがカオス・パッド操りつつヴォイス・インプロを放っ…

ボアダムス

O-East。いや今回は良かったですねえ。同じ編成でやった去年の大阪より遥かに良かったと思います。大阪の時はちょっとスピリチュアルな印象が強かったけど、今回はそういう重い方へは行かず、終始アッパーでありダイナミックだったのが良かった。特に前半の…

相対性理論

赤坂ブリッツ。3月のAXの時は、ピアノひとつ入っただけでこんなに変わるもんか、というくらい分厚い音だったんですが、それに比べれば本来の感じというか、生身のバンドの音って感じでしたねえ。ギターをはじめ粗さもずいぶん目立っていて、それも含めてバン…

大友良英3days2日目

新宿ピットインで、吉田アミとかオライビとかのAAAMと大友良英トリオ。最初のAAAMは大友以外全員女性で、無音空間を意識した風な断片的音響即興から、だんだんカタマリになって最後は全員で奈落の底へゴー、みたいな感じ。キモは吉田アミで、やっぱこの人の…

大友良英3days

新宿ピットインで大友良英インヴィジブル・ソングス。ゲストで熊谷和徳っていうタップダンスの人が参加してて、これが非常におもしろかったです。音だけ聴くとやっぱパーカッションなんですが、単にパーカッション風っていうんじゃなくて、コロコロよく転が…

山本精一「変歌」

スーパーデラックスで山本精一とか俺はこんなもんじゃないとか。山本さんは「変歌」ってタイトルで(東京初らしい)、ドラムス・セットに座ってやってて、ドラムスとフィードバック・ノイズが連動してそこに絶叫っぽい歌が入るっていう、爆音変態歌ものみた…

パニックスマイル

下北沢シェルター、現メンバーでのラスト・ライヴ。そういう意識があったからなのか、4人とも恐ろしく集中力の高い演奏で、個々のプレイもアンサンブルも呼吸感も素晴らしかったです。特に前半の、石橋英子ヴォーカルのジャーマン・プログレみたいな長尺曲連…

空間現代

渋谷ネスト。空間現代の前に飴屋法水の芝居(みたいなの)があって、4〜5人の役者がバラバラな台詞を同時にしゃべるとか、よくわかんない絵を掲げたりするっていうもので、そこからブレイクなしで空間現代の演奏に移行していったんですが、その流れが実にス…

山本精一とか

吉祥寺マンダラ2で、馬頭将器、山本精一、朝生愛。山本さんは羅針盤っぽいのとか『なぞなぞ』的な曲とかで、ほかの人と同様にドサイケな感じではあったんですが、諦念とかあきらめ感とかがべっとり染みついてるみたいな、恐ろしくストイックな歌ばかりで、異…

やくしまるえつこ+ドラびでお

秋葉原グッドマン。アンビエントっぽいエレクトロ混じりのアヴァンなドラムスと、記号の連呼+朗読+ハミングのヴォーカルとが、寄り添ったり離れたりしながらの即興的セッション、みたいな感じですか。ヴォーカルは終始平坦なトーンなのにドラムスは起伏に…

神聖かまってちゃん

渋谷ネスト、初めて見ました。曲も全体の雰囲気もアニメっぽいなあ、って感じ。4人のメンバーが全員キャラ立ちまくってて、キモい人、仕切りたがる人、オタク、ボケ女、って感じで、すごく学園マンガっぽいというか。まあ全員ヒッキー的なんですが。ドラマ…

バイブル

最近仕事以外だと豊田道倫をよく聴いてて、特に新作『バイブル』をほとんど毎日、寝る前に聴いている。これ『ギター』より全然好きです。『ギター』のはっきりした発声で音も太いっていうのとは対照的で、しゃべるようにひっそりした声で淡々と歌ってて、録…

蓮沼執太、三浦康嗣

青山CAYで蓮沼執太チーム、三浦康嗣。このハコは相当に久しぶりですねえ。00年代前半はずいぶんしょっちゅう来たもんですけど、いつの間にかライヴやらなくなったから、もう何年ぶりになるんですかね。前方に行かないと見えない構造とか気取った雰囲気とか、…

豊田道倫

下北沢GARDENでOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、その後渋谷ネストで豊田道倫大コンサート。オーヴァー〜の方は全部見なければならなかったので、9時過ぎに終わってダッシュで渋谷に行ったら、豊田はもう三部構成中の第三部(久下恵生とのデュオ)の途中で…

MOST

下北沢ベースメントバー。すっごく久々だったわけですが、休止以前より良くなってましたねえ。メンバー全員テンション高すぎで、それがカタマリになってドーンってくる感じで、音圧とかダイナミズムがめちゃくちゃすごい。これぞバンド・サウンドの醍醐味で…

2009年ベスト・アルバム

ベストテンはMM誌に書いたものと同じで、その補足のようなものです。1 相対性理論/ハイファイ新書 2 アニマル・コレクティヴ/メリウェザー・ポスト・パヴィリオン 3 ゑでぃまぁこん/やっほのぽとり 4 とうめいロボ/とうめいなじかん 5 アクロン/ファミリ…

浅川マキ

もう数日前のことですが、これはちょっと絶句ですねえ。個人的には00年代前半にピットインで何度か見て、その後もピットインで当たり前のように毎年やってるから、いつまで続くんだろ…とか思っていたんですが、とうとう引退なんかすることがなかったですね。…

ミーマイモー

これを書くのは今年初めてで、もう今更挨拶もナニもないですが、今年もよろしくお願いします。で、三軒茶屋グレープフルーツムーンでmmm(ミーマイモー)のレコ発。素晴らしかったですねえ。アルバムも良かったけどライヴはもっと良かった。この人は声が工藤…

豊田道倫with昆虫キッズ

渋谷ネスト。昆虫キッズ→豊田ソロ→豊田+昆虫という3部構成だったのだけど、全部良かったですねえ。とにかく全部せつないんですよね。特に豊田+昆虫は、せつなくてスカッとするというか、センチメンタリズムが爆音になってスパークするという感じで。CDも良…

有馬記念

ヒャッホー、ドリームジャーニーよくやった! おれはドリームジャーニー本命だったのでめっちゃうれしいっす! つって2着がブエナビスタだったので、買った馬券の中じゃ一番低配当だったんですが、いいんです! 有馬はやっぱり取ることに意義があるんで!! い…

山本精一SOLO

スーパーデラックスでの「スイミンshow」、山本さんが寝ながら演奏して観客も寝ながら聴くっていうライヴで(VJの人も寝てましたな)、会場内がまるでフェリーの二等客室のような総ゴロ寝状態という、なんというか痛快な風景でありました。そういう中、ゲッ…

MONO

渋谷O-East。23人編成オーケストラとの共演で、いやとにかく音圧がすごくて圧倒されました。最新作の再現っぽい位置付けのライヴだったわけですが、やっぱりこれは再現どころじゃない、録音物とはまったく異質のものという気がしましたね。あのドーンってい…

ヨ・ラ・テンゴ

17日、品川ステラボールっていう初めてのハコ。いやもう素晴らしかったですね。今までで一番良かったんじゃないですか。出てくるなり最新作の長尺ノイズ・インストで、この時点ですでに昇天って感じだったのに、本編ラストがやっぱり長尺ノイズの「ストーリ…

ライブテープ

松江哲明+前野健太の映画、原稿を書くんでこないだ見たんですが、いやこれは泣けますねえ。ちょっと荒木経惟のドキュメンタリー写真を思い出したりして、荒木が街中で写真を撮ってるのと近い感じがあって、まなざしとかも通じるものがあると思うし、荒木の…